構築の6枠は、最初から同時に決める必要はありません。使いたいポケモンと型を1つ決め、その勝ち筋を支える3匹を加え、実戦で見つかった課題から最後の2枠を選ぶと、採用理由のつながった構築になります。この記事では、しぐまるの解説動画をもとに、メガリザードンXから組み始める具体例を6段階で整理します。
6匹を決める手順
- 使いたいポケモンを1匹決める
- そのポケモンが活躍できる取り巻きを考える
- 多くの試合で選出できる4匹目を加える
- 残り2枠を決め切る前に対戦する
- 対戦で判明した課題に対して5匹目を選ぶ
- 同じ検証を6匹目でも繰り返す

1. 使いたいポケモンと型を決める
出発点は、好きなポケモン、強そうだと感じたポケモン、動画で見て使いたくなったポケモンなどで構いません。単体ではなく、使いたい並びが決まっている場合は2~3匹から始める方法もあります。

ただし、「リザードンを使う」だけでは採用理由がまだ広すぎます。メガリザードンXとYのどちらか、積み技で全抜きを狙うのか、目の前の相手を倒す対面型にするのか、状態異常を使ってサイクルへ参加するのかまで決めます。動画の実例では、りゅうのまいを使うメガリザードンXを主役にしています。

この段階で言葉にする項目
- どのポケモンを勝ち筋にするか
- そのポケモンをいつ選出し、どの場面で場に出すか
- 積み、対面処理、崩し、受けなど、担当させる役割
- 想定する技構成、持ち物、努力値の方向性
- 止まりやすい相手と、行動保証を失う条件
2. 主役を通すための取り巻きを考える
りゅうのまいを積んだメガリザードンXでも、きあいのタスキ、削り切れない高耐久、相性の悪い相手が残れば全抜きは止まります。そこで、主役が動きやすい盤面を作る役と、主役が止まる相手へ打点を持つ役を加えます。
動画では、ステルスロックやあくびで盤面を整えるカバルドンと、物理受けへ特殊打点を出しやすいアシレーヌを例にしています。メガリザードンXが苦手な相手を処理するだけでなく、アシレーヌが苦手な草タイプへメガリザードンXを合わせられるなど、相互に受け先や攻め先を持てる並びが理想です。

一方向の補完で終わらせない
「Aが苦手な相手にBが強い」だけでは、Bを場へ出した後に攻撃が止まることがあります。AからBへ引けるか、BからAや3匹目へ展開できるか、相手の交代先へ圧力をかけられるかまで確認すると、選出した3匹がばらばらになりません。
3. 多くの試合で使える4匹目を加える
3匹の軸が苦手な相手を受けられ、同時に構築へ不足している役割を補うポケモンを4匹目にします。動画の例では、全体が遅くなりやすい点と、水の特殊アタッカーへの対応を意識し、素早く動けてきあいのタスキも持たせやすいマスカーニャを採用しています。

目安は、対戦の6~7割ほどで4匹の中から3匹を選出できることです。5匹目や6匹目が毎回主役になる場合は、最初に決めた勝ち筋と後から足した役割がずれていないかを確認します。
4. 残り2枠を決める前に対戦する
4匹が固まったら、残り2枠へ一旦候補を置いて対戦します。最初から6匹を完璧に決めようとすると、まだ起きていない問題への対策を重ね、主軸の選出機会を減らしがちです。

試運転では、見た目の相性が悪くても主役を積極的に選出します。ステルスロックや積み技を組み合わせれば想定以上に突破できるのか、やはり止まるのかを実戦で切り分けるためです。勝敗だけでなく、次の点を記録します。
- 主役を選出できなかった相手の並び
- 主役を出したものの、毎回止められたポケモン
- 選出した3匹の中で役割を持てなかった枠
- 初手、引き先、終盤のどこで手順が切れたか
- 対策したはずなのに、その後の交代先へ何もできなかった場面
5. 単体対策ではなく、構築に合う5匹目を選ぶ
実戦でマリルリが重いと分かった場合、マリルリに非常に強いポケモンを入れるだけでは十分とは限りません。動画ではドヒドイデを例に、対象を受けられても、相手が交代した後に主軸へ戻す手順や攻めへ転じる手段がなければ、この構築では採用が噛み合わない場合があると説明しています。

この例では、メガリザードンXを通しにくい試合で別の勝ち筋になり、重い水タイプへ圧力をかけられるメガライチュウYを候補にしています。メガシンカは1試合に1匹だけなので、基本はメガリザードンXを選出し、出しにくい相手にはメガライチュウYへ切り替える考え方です。

5匹目を固定する判断基準
- 実戦で繰り返し起きた問題を解消できる
- 主軸の4匹と一緒に選出したとき、交代や攻撃の手順がつながる
- 主役を出せない試合では、代わりの勝ち筋になれる
- 対策対象がいない試合でも、最低限の役割を持てる
6. 6匹目も対戦しながら決める
5匹目を入れて再び対戦し、新しく重くなった相手や、まだ回答のない特殊な並びを探します。受け寄りの構築、バトンタッチなどのギミック、積みエースへの切り返しなど、主軸と5匹目では対応しづらい相手が6匹目の候補になります。

ただし、1回負けただけで即座に入れ替えると、偶発的な選出やプレイミスまで構築の欠陥として扱ってしまいます。同じ負け方が再現するか、技や努力値の変更で解決できるか、ポケモンそのものを変える必要があるかを分けて判断します。
構築改善のチェックリスト
- 主役と型、狙う勝ち筋を説明できる
- 主役が止まる相手を取り巻きで削る、または倒せる
- 主役と取り巻きの双方に交代先があり、攻めが一方向で止まらない
- 4匹の主軸から、多くの試合で3匹を選出できる
- 残り2枠は、実戦で確認した問題を根拠に採用している
- 特定の1匹だけでなく、その後ろの交代先まで見て対策している
- 主役を出せない相手にも、別の勝ち筋がある
- 修正後に再戦し、同じ問題が解消したか確認している
この手順が向く構築と注意点
この組み方は、使いたいエースや明確な勝ち筋があるシングルバトルの構築で特に使いやすい方法です。一方、受けを中心に全体の相性補完から組む場合や、複数の組み合わせを使い分ける構築では、1匹を主役に固定しすぎない方がまとまることもあります。
動画内のメガリザードンX、カバルドン、アシレーヌ、マスカーニャ、メガライチュウYは手順を説明するための例です。環境やルールが変われば重い相手も変わるため、並びをそのまま流用するのではなく、自分の対戦記録から最後の2枠を判断してみましょう。
動画と出典
この記事は、しぐまる「【解説】どうやって構築の6体を決める?SV最上位プレイヤーが構築の組み方を徹底解説!【チャンピオンズ】」の全編を確認し、構築作成の手順と実例を記事向けに再構成しています。