一度完成した構築でも、実戦で繰り返し負ける相手や、選出画面で毎回困る並びが見つかれば調整が必要です。ただし、負けるたびにポケモンを入れ替えると、元の勝ち筋まで崩れます。
この記事では、しぐまるの解説動画をもとに、対戦後の構築を選出・立ち回り、技・持ち物、ポケモン変更の順に見直す方法を整理します。例として使われた6匹の変更点だけでなく、どの問題から優先して直すか、修正後に何を再確認するかまで解説します。
改善前の6匹と、実戦で見つかった問題
改善前は、メタグロス、アシレーヌ、カバルドン、マスカーニャ、カイリュー、ブリジュラスの6匹です。動画では、この構築を2人が配信で使用し、対戦中に困った相手や選出の詰まり方を持ち寄っています。

挙がった主な問題
- カバルドンとブリジュラス:先発で遭遇しやすく、ステルスロックや複数回の行動を許しやすい
- ニンフィアとピクシー:鋼タイプを2匹採用していても、鋼技が薄く処理が遅い
- 格闘技の一貫:メガムクホークのインファイトや、メガメタグロスのボディプレスへ切り返しにくい
- 草タイプのメガシンカ:メガニウム、メガフシギバナ、メガスコヴィランへ有効打が不足する
- ドドゲザン:ふいうちを受けながら倒す手順が不安定
重要なのは、すべてを同じ重さで扱わないことです。動画では、使用率が高く選出もされやすいカバルドンとブリジュラスを最優先にしています。珍しい相手への対策で枠を使うより、何度も起きる負け方から直した方が改善の効果を確認しやすくなります。
構築改善は3段階で考える

- 選出・立ち回りで補えるか
- 技・持ち物・能力ポイントの変更で補えるか
- ポケモンを変更する必要があるか
いきなり3段階目へ進まないのが要点です。1匹を変更すると、相性補完、選出誘導、持ち物の重複、別の相手への耐性も変わります。まず小さな変更で問題を減らせるかを試し、役割そのものが合っていない場合にだけ入れ替えます。
1. 選出と立ち回りで補えるか確認する
最初に、重い相手が本当に構築上の欠陥なのか、選出や行動順の問題なのかを分けます。相手を倒せないのではなく、初手で不利対面を作り、交代のたびにステルスロックで削られているなら、先発や引き先を変えるだけで改善する可能性があります。
この例では、カバルドンの物理耐久を最大まで確保する必要性が実戦では低かったため、ブリジュラスの特殊技を受けやすい方向へ能力ポイントを動かしています。ポケモンや技を変える前に、現在の役割に対して配分が過剰になっていないかを確認する考え方です。
対戦後に残す記録
- 相手の6匹と実際に選出された3匹
- こちらの基本選出と、変更した選出
- 初手、引き先、終盤のどこで手順が切れたか
- 相手に何回自由行動を許したか
- 同じ負け方が複数回起きているか
2. 技・持ち物・能力ポイントを変える
立ち回りだけでは不十分な場合は、役割を保ったまま技や持ち物を変更します。この動画では、複数の問題へ同時に触れられる変更を優先しています。
| 変更対象 | 主な変更 | 解決したい問題 |
|---|---|---|
カバルドン |
特殊耐久を増やし、たべのこしを持たせる | ブリジュラスへ動ける回数を増やす |
アシレーヌ |
カゴのみ+ねむる | カバルドンへ後出ししやすくし、ニンフィアにも粘る |
メタグロス |
アイアンヘッド、アームハンマーを採用 | フェアリーとブリジュラスへの処理速度を上げる |
マスカーニャ |
けたぐり、イカサマ、かみなりパンチを採用 | ドドゲザン、メタグロス、アーマーガアなどへの打点を広げる |
一つの技で一匹だけを見るのではなく、複数の選出パターンで使えるかを確認します。例えばアイアンヘッドはニンフィアとピクシー、アームハンマーはブリジュラスや悪タイプへ役割を持てます。採用した技が基本選出でも使えるほど、対策枠が腐りにくくなります。
3. 役割が合わない枠だけポケモンを変える
技変更後、ブリジュラスが担っていた受け崩しをメタグロスでも補える見通しが立ったため、ブリジュラスの枠を再検討しています。ここで必要だったのは、格闘技の一貫を切り、先発でも出しやすく、カバルドンへ意表を突けるポケモンです。
最終的にミミッキュを採用し、いのちのたま、ウッドハンマー、かげうち、つるぎのまいを組み合わせています。ミミッキュは格闘技を無効化し、ばけのかわで一度の行動を確保しやすく、ウッドハンマーでカバルドンへの打点も持てます。
ただし、ブリジュラスを外すことで、受け寄りの構築やメガスコヴィランなど、新しく薄くなる相手も生まれます。変更は問題をゼロにする作業ではなく、遭遇頻度の高い負け筋へ厚くし、許容する相手を選び直す作業です。
改善後の6匹と変更点

| ポケモン | 持ち物 | 特性 | 4技 |
|---|---|---|---|
カバルドン |
たべのこし | すなおこし | じしん/ステルスロック/あくび/なまける |
メタグロス |
メタグロスナイト | クリアボディ | サイコファング/アイアンヘッド/アームハンマー/バレットパンチ |
カイリュー |
カイリューナイト | マルチスケイル | りゅうせいぐん/10まんボルト/かえんほうしゃ/はねやすめ |
マスカーニャ |
こだわりスカーフ | へんげんじざい | トリプルアクセル/はたきおとす/かみなりパンチ/けたぐり |
ミミッキュ |
いのちのたま | ばけのかわ | じゃれつく/ウッドハンマー/かげうち/つるぎのまい |
アシレーヌ |
カゴのみ | げきりゅう | ムーンフォース/なみのり/めいそう/ねむる |
動画画面に表示された改善後のチームIDは TABWY46L8U です。環境が変われば必要な対策も変わるため、並びをそのまま固定解として扱わず、改善手順の実例として参考にしてみましょう。
修正後は同じ条件で再テストする
修正したら、以前重かった相手へ本当に動けるかを確認します。勝敗だけでなく、カバルドンとブリジュラスを倒すまでに許す行動回数、フェアリーへ鋼技を押せる場面、格闘技へミミッキュを合わせた後の展開を比較します。
同時に、新しく重くなった相手も記録します。今回なら、ブリジュラスを外したことで受け崩しが足りなくなる試合や、メガスコヴィランへ打点が不足する試合が候補です。同じ問題が繰り返されるなら、再び3段階の最初から見直します。
構築改善のチェックリスト
- 負けた相手ではなく、負け方を記録した
- 複数回起きた問題と、一度だけの問題を分けた
- 遭遇頻度と選出率から優先順位を決めた
- 選出・立ち回りで補えるか試した
- 技・持ち物・能力ポイントの小さな変更を試した
- 役割が合わない枠だけポケモンを変更した
- 修正前と同じ相手・同じ条件で再テストした
- 新しく薄くなった相手を記録した
動画と出典
この記事は、しぐまる「【解説】最強構築のはずだったのに…!!構築に欠陥が見つかったときはこうやって改善していきます【チャンピオンズ】」の全編を確認し、構築改善の判断順と実例を記事向けに再構成しています。
- 参考動画をYouTubeで見る
- 改善前の構築を作る動画を見る





